春日丘荘グループホームにて第4回目のテレノイド実験が行われました。
(テレノイドについては、7月8日付けのブログに詳細があります)
http://kasugaokasou.blog.jp/archives/9413219.html

実験は、まずテレノイドを操作する大阪大学大学院の学生さんが直接グループホームのご利用者様と向かいあってお話をされ、その後、同じ学生さんがテレノイドを介してご利用者様とお話をしてみて、それぞれ、その時のご様子などをチェックリストにて確認させていただき、人と人がコミュニケーションした場合とテレノイドを介したコミュニケーションの場合を比べるというものです。また、この前後のご様子なども確認していき、テレノイドが心身の安定などにどの様に影響していくのかを調べます。今後は学生さんだけでなく、傾聴ボランティアさんなど一般の方にも実験に参加していただき、テレノイドを操作していただく予定です。
CIMG3521



本日は、カリフォルニア大学医学部公的健康科学科より経済学の準教授が視察に来られました。テレノイドの様にご利用者様の生活の質を向上するための取り組みについて、経済学の観点から効果を測る方法を研究されているとのことでした。ロボットを使うコストに対してどれくらい生活の質が向上するのか、これを数値的に表すとのことです。この方法はロボットだけでなく、われわれの業務に対するコストと効果の測定にも応用出来そうですし、これからの研究に期待したいです。

CIMG3519


さて、実際の実験の場面はそのような難しい話はありません。「おなまえなんていうの?」「僕、テレちゃんです」「なんて、寅さん?」「かしこいねえ、ようきてくれたねえ」などと和む会話が交わされて「テレちゃん」は、みなさんになでなでされて、かわいがられていました。阪大の学生さんも「テレちゃん」になりきって会話できてしまう不思議さがあり、端からみていてもとてもほほえましい光景でした。

CIMG3517